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SD/CCWコースレギュレーション2017年度版

◆SD(SelfDefense)/CCW(Concealed Carry Weapon )コース基本理念


・SD/CCWコースは極端なタイム競争や、順位・成績の誇示が目的ではありません。

・セルフディフェンスやコンシールドキャリーに必要となる銃や装備の、安全な使用方法と現実的で熟練された技術の習得を目的としています。
・長物やオープンキャリーでも参加可能
・長物やオープンキャリーの場合、ダットサイト等の光学機器も搭載可能


◆銃口の安全管理


銃口より前方は常に危険です。シューターは必ずそれを念頭に置き、銃口を安全な方向へ向けなくてはなりません。

通常、SD/CCWコースではコースデザインによってこの安全規則を厳守するよう配慮されています。




◆レンジコマンド


射撃の前と後に指定の号令があります。

1. Load and make ready (装填・準備をしてください。(Start signal(ブザー音)後に装填する場合もあります。)

2. Shooter ready (準備を完了してください。

3. Standby (開始に備えてください。

Start signal(射撃開始)



When you finish(射撃終了)

1. Unload and show clear (銃から弾を抜き、安全になった事を周囲に知らせてください。

2. Slide down or cylinder closed (スライドを閉鎖してください。

3. Hammer down (ハンマーを落としてください。

4. Holster (ホルスターに絞まってください。

5. Range is safe (レンジの安全を確認しました。




◆射撃中に必要に応じて発されるコール


・Finger/移動など撃つ時以外に、指がトリガーに掛っていると発せられるコールです。

・Muzzle/銃口が安全な場所以外へ向いてる時に発せられるコールです。

・Stop/射手及び周囲にとってひどく安全ではない場合、射撃を中止させる為、発せられるコールです。

・Cover/カバーを指定される箇所において、行っていない時発せられるコールです。

・Move/移動射撃を指定される箇所において、左記射撃を行っていない時発せられるコールです。




◆指示された行為に対するエラー(Procedural Error)


(3秒の加算)

・指がトリガーガードの中に入っている

・カバーが適切に行われていない。これは1箇所につき1回のペナルティが加えられます。
2箇所で2回の警告を受ければ、2回分のペナルティ(6秒)の加算となります。

・要求されているリロードをしない。これは1回の指示違反につき1回のペナルティが加えられます。
2回行って2回の警告を受ければ、2回分のペナルティ(6秒)の加算となります。

・弾が装填されたマガジンを落とした場合。これは射撃中どんな場合においても弾が装填されたマガジンを落としてしまうと3秒のペナルティが追加されます。

・弾が装填されたマガジンを落とした後、これを回収せずに射撃を終えた場合。

・要求されているコンシールの(銃を隠す)場所からドローしない場合。

・要求されている移動射撃をしない場合。

・要求されている射撃規則にしたがわない場合。




◆スポーツマンシップに違反する行為(Failure To Do Right)


(20秒の加算)

・不適切な装置や装備、技術を用いてステージの趣旨の抜け道を見つけたり、意図的に妥協して試合に臨む場合に加算されます。

・タイム短縮などを狙い、射手にとって有利なリロードを行う為に必要以上に撃った場合に加算されます。

・スコアを伸ばすために故意的なProcedural Errorを犯した場合に加算されます。

・リロードの指定がある際、ペナルティの大小を省みて意図的にリロードせず追加弾を撃った場合に加算されます。




◆競技ルール


・使用する銃の装填数は全てモデルとなった実銃と同じ弾数でなくてはなりません。
 (マガジン本数が足りない場合は、実銃と同じ弾数以内で入れ替えリロードすればフルロード可)

・タクティカルリロード

A.使用したマガジンを銃から抜き取る前に、スペアマガジンを抜き出す。
B.銃から使用したマガジンを抜き取る
C.スペアマガジンを銃に入れる
D.使用したマガジンをマグポウチに収納する

・リロードはカバー(遮蔽物)の背後でのみ行えます。
・・新マガジンをマガジンポーチから抜くときも、カバー(遮蔽物)の背後でのみ行えます。

☆注意点として、タクティカルリロードは「全弾を撃つ前に」行なうようにして下さい。

タクティカルリロードによるリロードの定義は、「銃に残弾が残った状態で」のリロードとなります。

チェンバーに必ず弾を1発残した状態でリロードを行なってください。スライドロック状態でのリロードはタクティカルリロードとはなりません。




◆カバーについて


・シューターはターゲットと対峙する際、可能な限り障害物の後ろに隠れ脅威から身を守らなければなりません。
この障害物に隠れる動作をカバーと呼びます。

・リロード時におけるカバーは、胴体上部の50%以上、脚部は完全にカバーの後ろに隠れてなくてはなりません。

・ローカバーは片膝が地面に接触し、なおかつ脚部が100%隠れなければなりません。

・カバーが不適切だった場合、レンジオフィサーはペナルティが発生する警告をシューターに伝える事ができます。




◆SD/CCWコースで使用するエアソフトガンに関するレギュレーション


・コンシールドキャリーの場合、モデルとなった銃の銃身長が5.1インチ以内のもの。

・コンシールドキャリーの場合、光学(ダット等)サイトの使用は不可ですが、ファイバーオプティックサイトはSD/CCWの観点から見て現実的なサイズであれば使用可能とします。

・トイガンマッチでしか存在しえない若しくはトイガンマッチに勝つ事に特化したと見なされるカスタムは一切不可です。

・銃にカスタムを施す場合、実銃のデザインとして存在しうる、実際的なカスタマイズが好ましい。

・マガジン/本体を問わず、軽量化と見なされるカスタムは一切不可です。

・メーカー出荷時の状態から各パーツを交換する場合、HW→ABSや金属→樹脂への各種軽量化コンバートは一切不可です。

・パーツから1挺を組み上げる場合はフレームかスライドのいずれかをHWにしなければなりません。

・ショートストローク化と見なされるカスタムは一切不可です。

・スライドストップはトイガンの特性上、機能的に不安定である為マガジンフォロワーによってスライドロックしなくても良いですが、スライドストロークは必ずスライドロックする位置まで確保しスライドストップも手動で機能させなければなりません。

・コンシールドキャリーの場合、オートは全て、テストボックス(レンジに用意します)に収まるサイズでなくてはなりません(最初に銃へ装填するマガジンも含む)。




◆リボルバーの使用について


・使用可能なのはスイングアウトできるリボルバーのみです。

・スピードローダー、クリップ等もマグポウチと同様の位置に装着しなければなりません。

・リロードの手順(ペガサス、マルイも同様の手順を動作だけ真似る)

A.ローダー等をポウチより抜き取る。
B.スイングアウトしてエジェクターロッドをプッシュし、ダンプポウチ等に排莢。
C.カートをロードする。(ペガサス、マルイはシリンダーを一回転以上させる)
D.シリンダーを戻した後、ローダー等を元の位置に戻す。




◆ライフルの使用について


・使用可能なのはマガジンチェンジができるライフルのみです。

・スタンバイ姿勢は左手保持のストレートダウンで、右手はステージ指示によります。





◆ホルスターについて


・コンシールドキャリーの場合、日常的にコンシールドキャリーできるよう設計されたホルスターであること。

・インサイドパンツ(Inside Waist Band)、パンケーキホルスター、ブルース・ネルソンタイプ(アベンジャータイプ)のホルスターはすべてSD/CCWコースで使う事ができます。

・コンシールドキャリーの場合、ズボンのベルトループを通し装着するタイプで、ベルト幅は1 3/4“(4.375cm)のベルトまで使用可。

・トリガーガードをカバーしていること。

・コンシールドキャリーの場合、角度はストレートか、バックレイクであること。アジャスタブルなバックピースは不可ですが、ボルトオンタイプのアジャストは使用可能です。(インサイドウェストバンドホルスタはこの次第ではありません)

・銃が安全で落ちない程度のホールドのテンションがあること。(アジャスタブルテンションは可)

・コンシールドキャリーの場合、オフセットになったベルトループタイプでないこと。

・一般的な厚みの素材であること。(革、ナイロン、カイデックス、プラスティック、等)

・オートのブリーチフェイスがベルトのセンターより上であること。

・コンシールドキャリーの場合、体から銃までの距離が3/4“(1.875cm)以内であること。

・コンシールドキャリーの場合、ホルスターのトリガーパッドが、体の真横のラインより後ろにあること。

・ホルスターにロック機能がある製品であれば、これを使用しなければなりません。またロック機能を使用不可能にしたり、取り除いてはなりません。


☆使用不可ホルスター

・クロスドローホルスター、ショルダーホルスター、バックホルスター、レースホルスター(レース用と称して発売されているもの)、フロントレイクホルスター。

・ブリーチフェイスより1 3/4“(4.375cm)リボルバ、シリンダー後ろのラインより1”(2.5cm)以上フロントをカットされているホルスター。




◆マグポウチについて


・日常的に携行可能で、なおかつコンシールドキャリーの場合、コンシールメントを意識したものであること。

・コンシールドキャリーの場合、ベルト幅が1 3/4インチまでのベルトループであること。

・フルロードしたマガジンを挿入し上下を逆さにしても落ちないテンションがあるもの。

・・マグポウチはマガジン本体の1/3をカバーできるものとする。

・マガジン前面側が極端にオープンなタイプでないもの。

・コンシールドキャリーの場合、前後への角度調整機能がないもの、もしくはベルトに対して10度以上の傾きが最初からついていないもの。

・ベルトに通した状態でポウチが体の側面中心より前に出ないポジションに装着すること。

・マグポウチはマガジン3本分まで装着可能。但しスタート直前にマグポウチに挿していいマガジンは2本のみです。
残りの一本分はロードの掛け声の際、手順をスムーズに行うために使用する事ができます。




◆装備に関するレギュレーション


・すべての装備はセルフディフェンスにおいて実用的でなければなりません。

・洗濯補強用以外の目的を持つ、人工的な補強材を含んだポケット付きの衣服は使用不可です。

・ニーパッド、及びエルボーパッドを着用する場合はプロテクターを持たないものを服の下に着用してください。

・スパイク付きのシューズは使用できません。

・コンシールドキャリーの場合、使用可能なジャケットやシャツは着用時、両腕を肩の高さまで持ち上げた状態でホルスターやマグポウチなどの装備品が周囲から見えないものです。

・コンシールドキャリーの場合、ガンベルトは幅4.45cm、厚さ8mmより大きいものは使用不可。

・ベルトをズボンへ通す場合、ベルトループへは2つを除いて全てのベルトループを通らなければなりません。(ベルトループが5つあるズボンの場合、2つまでならベルトをベルトループに通さなくてもよい)




◆採点について


・2013年年度とほぼ同じペーパーターゲット(ゾーン分けをA・B・Cとしました)を用います。
・・Aゾーン / ノーペナルティ
・・Bゾーン / +2秒のペナルティ
・・Cゾーン / +4秒のペナルティ
・・ゾーン圏外・ノンヒット / 1発につき+10秒のペナルティ
・・ホステイジヒット / +30秒のペナルティ

・ヘッドショットターゲット
・・付箋紙内 / ノーペナルティ
・・付箋紙外ターゲット頭部内 / +2秒のペナルティ / 1発につき+10秒のペナルティ
・・頭部以外への着弾またはノンヒット / +10秒のペナルティ

・落下・可倒式ターゲット
・・落下していない、または倒れていないターゲット1体につき+10秒のペナルティ

・採点の際、規定弾数以上の着弾がある場合は、悪いほうからカウントします。
・・規定弾数3発のターゲットにAゾーン3発、Bゾーン1発、ゾーン圏外1発(計5発)の着弾だった場合、ゾーン圏外1発、Bゾーン1発、Aゾーン1発、がカウントされ、+7秒のペナルティとなります。

・リシュートについて
・・撃つべきターゲットに対して、射手自らがノンヒット(ヘッドショットターゲットにおける付箋紙以外への着弾を含む)と判断した場合はリシュート可能である。
・・リシュート前にヒットしていた場合も上記採点法により採点される。

・タイム集計について
・・CCW装備での参加者は、規定弾数×0.2秒、トータルタイムから減算される。
・・光学機器使用の場合は、規定弾数×0.2秒、トータルタイムから加算される。
・・指定リロードでのタクティカルリロードは、トータルタイムから2秒減算されます。

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